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イベントレポート

【第5回|11月30日】未来を形にするエレクトロニクス・テクノロジー・イベントレポート

〜エレクトロニクス・テクノロジー分野で技術・研究等に関わる企業が自社のシーズ・ニーズを語る〜

企業や大学、行政などが抱えるシーズやニーズをスタートアップに向けてプレゼンテーションし、協業や連携を模索する『Innovation Base Tokyo』のピッチ&マッチングイベント。
第5回となる今回は、各分野でコア技術やアセットを持ち、ビジネスを展開する事業会社が、自社のシーズやニーズについて語りました。

【登壇企業リスト】

  • スカパーJSAT株式会社様
  • セイノーホールディングス株式会社様
  • 太陽誘電株式会社様
  • NITTOKU株式会社様

ピッチ&マッチングイベント

スカパーJSAT株式会社様

未来を形にするエレクトロニクス・テクノロジー

イベントのイメージ

スカパーJSAT株式会社様が現在特化して取り組んでいる事業のひとつに、宇宙事業があると語りました。衛星画像による災害対策や海洋汚染分析、宇宙ゴミの除去など、宇宙事業を通じて地球・宇宙環境の改善と社会課題の解決に貢献し、将来的には地球依存から宇宙空間の活用を検討していると話す同社。また、地球と宇宙空間にネットワークを構築する『宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想』の実現を目指し、宇宙データと既存データ・地球上にあるデータの組み合わせによるデータの意味や文脈を紐解いて、課題を解決するソリューションを提供していきたいと語り、課題の事例としてコンテナ船やコンテナ集積の集積予測、日射量予測の精度向上を挙げました。

セイノーホールディングス株式会社様

物流という既存事業にとらわれない、新規事業の創出

イベントのイメージ

物流業界の変革に取り組み、社会課題を解決することで価値創造を進めるセイノーホールディングス株式会社様。植物工場事業や、障害者雇用による農業と福祉の連携事業などオープンイノベーションの事例を紹介するとともに、物流業界全体の課題解決とバージョンアップを目的として設立した物流領域専門ファンド“Logistics Innovation Fund”について説明しました。新物流プラットフォーム・既存業務のプロセス改善・物流オペレーション領域の拡大を投資テーマとするLogistics Innovation Fundの投資先は現在8社を数え、その中からオンライン薬局との共同開発による物流センター内の調剤薬局設置事例や、過疎地域の物流課題を解決するためにドローン技術を活用したスマートサプライチェーンの共同開発の事例を紹介しました。

太陽誘電株式会社様

一緒に作ろうこんな未来!電子部品から新たな挑戦へ

イベントのイメージ

群馬県に研究開発拠点を置くセラミックコンデンサをメインとした電子部品の企業である太陽誘電株式会社様。積層セラミックコンデンサの世界シェア3位、世界最小の積層セラミックコンデンサを量産する小型化が得意な会社だという同社は、多様な技術やノウハウを持つ企業や外部機関との協創を推進し、ソリューション創出を行うための場として新たに研究所を新川崎にオープン。ニーズ・シーズ探索やパートナー探しに取り組むとともに、においセンサーの新規開発も行っていると語り、機械学習やAIによるにおいの嗅ぎ分け・吸着素材の探索・ソリューション提案の技術やアイデアを募集していると話しました。

NITTOKU株式会社様

グローバルニッチトップ企業と共創するオープンイノベーション

イベントのイメージ

精密FA分野での新たな顧客の創造を目指すNITTOKU株式会社様が推進するのがブルーレイク戦略。自社の技術を組み合わせたトータルシステムと、個別の技術を持つスタートアップ企業とのアライアンスによってグローバルな市場を視野に入れた“海外で稼ぐ企業”になるために、存在感のある企業を目指すと語りました。また、これからはプロダクトアウトという考え方よりも、カスタマーアウトが重要であり、顧客の求めるものを創造して、顧客の成長を支援するという取り組みや、グローバル展開の文脈から、海外拠点に納入される設備の検収までのプロセスをマネージメントする現地サービス代行で、さらなる技術力の強化を図ると語りました。

【イベント概要】

テーマ
未来を形にするエレクトロニクス・テクノロジー

開催日時
2021年11月30日(火)14:00〜16:00

イベントパート開催場所
オンライン(YouTubeライブ配信)

本イベントはInnovation Base TokyoのYouTubeチャンネルでアーカイブ配信中です。
こちらでご覧ください。

※協業募集期間が終了している場合がございますので、ご容赦ください。