2022年度 第6回
2022.09.30 開催
企業や大学、行政などが抱えるシーズやニーズをスタートアップに向けてプレゼンテーションし、協業や連携を模索する「Innovation Base Tokyo」のピッチ＆マッチングイベント。ヘルスケア、購買体験など私たちの生活に身近なところへ新しい価値を提供することで、人と社会の営みをより円滑にするサービスの構築を目指す企業が、主にAI、VRなどの技術やコンテンツ関連に強みを持つスタートアップに向けて共創のニーズを語った第6回の模様をレポートします。
化粧品の製造販売を中心に、独自の価値ある商品の提供をポリシーとする株式会社コーセー様。創業75周年を迎え、従来の「化粧品を成人女性に提供する」という対象と領域を拡大するためのオープンイノベーションプログラムを実施し、年齢や性別を問わない幅広いアプローチを検討。事業領域も医療からヘアサロン・ウェルビーイング・美容機器など、美に関するさまざまな領域へ拡大したいと、考えを語りました。協業テーマはドラッグストアの新たな顧客接点と販売手法の確立や、工場勤務の社員に向けた社員向けネットスーパーの構築、ビューティーコンサルタントのスキル活用など多岐に渡り、それぞれのテーマに合った協業先を募りました。
法律に関わる専門書の出版社である新日本法規出版株式会社様は、自社で実施したアクセラレータープログラムや、法律分野でのアイデアソン、スタートアップ企業との協業によるオープンイノベーションの実績を紹介。業界でのブランド力や顧客接点、法律コンテンツの制作力、販売網などを提供可能なリソースとアセットとして説明しました。スタートアップ企業との共創によって士業の業務最適化と効率化、企業における法務業務・法的確認業務の最適化と効率化を目指したいと語り、法律業界にある非合理や非効率を、テクノロジーやアイデアと自社のリソースを掛け合わせた新しい価値で解決したいと説明しました。
2013年に設立し、サイエンス領域における研究成果のビジネス化を事業展開する株式会社電通サイエンスジャム様が提案する協業テーマは、VR空間を活用した新たな就業環境づくり。就業に課題を持つ顧客に対して、仮想現実空間を活用し就業の生産性向上や発想サポート、リアルタイムバイタルセンシング技術によるセルフコンディショニングが行える仕組みなどをプレゼンしました。それらを実現する上で必要となるXRテクノロジーや、バイタルセンシングテクノロジーを持つスタートアップ企業と意見を交え、ゼロからルールや仕組みを検討し、ビジネスの創出に取り組みたいと語りました。
小売・金融一体の独自ビジネスモデルを展開する株式会社丸井グループ様は、このモデルに「未来投資」という新たなキーワードを立て、三位一体のビジネスモデルによるオープンイノベーションを推進していると説明。「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る」というミッションを実現させるには共創が不可欠だと語りました。同グループ様が協業を望むのは、サステナビリティを推進しているブランド・サービスや、アニメ・ゲーム・ホビーなどコミュニティを形成しているサービス。これによって「『しあわせ』のプラットフォーム」の実現を目指したいと語りました。
テーマ
新規事業で実現する人と社会のウェルビーイング
開催日時
2022年9月30日（金）14:00〜16:00
イベントパート開催場所
オンライン（YouTubeライブ配信）
※協業募集期間が終了している場合がございますので、ご容赦ください。